韃靼そばうんちく話

知っておきたい、韃靼そばのパワー

近年、注目を浴びている「韃靼そば」。ポリフェノールの一種である「ルチン」の含有量が普通そばに比べて極めて高く、普通そばの約120倍も含まれているのがその理由です。
ルチンには毛細血管に弾力を与え、丈夫にしたり、動脈硬化や糖尿病などといった成人病を予防する効果があると言われ、中国では古くから漢方薬、健康食として扱われてきました。
そんな、健康維持に大いに役立つ韃靼そばについてご紹介します。

韃靼そばと普通そばって、どう違うの？？

韃靼そばと普通そばの違いはどのような点にあるのでしょう？植物としての違いを表にしてみました。「そば」と言っても、受粉方法が異なり、実や花の形状も異なる「韃靼そば」と「普通そば」。韃靼そばを更に深く知るには、「豆知識」「栄養成分」「ルチン」のページを是非ご覧ください。

	韃靼そば（ダッタンそば）	普通そば
植物種	タデ科ソバ属	タデ科ソバ属
植生	1年草（1年生植物）	1年草（1年生植物）
種実	普通そばより小さく丸みを帯びている	黒色、ほぼ三角形
花	淡緑色	白色
受粉方法	【自家受粉】ひとつの花の中で受粉ができる。効率よく受粉が行われ、結実性がよく、過酷な気象条件などに対する抵抗性が強く、天候による収量への影響は比較的少なく安定しており、普通蕎麦の2～3倍の収量を得ることが出来る。	【他家受粉】雌しべが雄しべより長い長柱花とその逆である短柱花があり、同じ花同士では受粉せず、長柱花の雌しべと短柱花の雄しべ、あるいは長柱花の雄しべと短柱花の雌しべとの間の交配によって受粉し実がなる。ひとつの株の中には同じ型の花しかなく、別の株の花粉がないと受粉できない。
特徴	種実に有効成分であるルチンが豊富に含まれているため、健康食材としての用途開発が進んでいる	我々が一般に食用にしているそばは普通そばのことを指す
収穫までの日数	85～90日	約75日
栽培地域	主にシベリア、中央アジア、中国西部、ヒマラヤなど海抜1000～1500ｍ以上の高地で栽培。近年、日本でも北海道、長野を中心に作付け面積が増えている	日本、ロシア、中国本土、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、オーストラリア諸国、アジア諸国
ルチン含有量	100gあたり1,000～2,000mg	100gあたり10～15mg