花巻そば(はなまきそば)
花巻そば(はなまきそば)とは、熱いかけそばに上等の海苔(焼き海苔)を綺麗に散らしたそばの食べさせ方の一つです。
海苔は磯の花、波の花にも例えられ、「きれいな姿」を暗示しており、それをそばの上に散らすことから花巻の名前がつけられました。
海苔の香りとそばの味を楽しむのが目的であり、薬味にねぎは禁物であるとされています。薬味を使用する場合にはわさびを用います。
江戸時代のころは潮のみちひきで空気に晒されたアサクサノリを板海苔にしたものが使用されており、熱いかけそばに乗せると海苔が程よくほぐれ、そばに絡んで海苔の風味とそばの味が楽しめたとされていますが、現在の浮き流し式の養殖機械乾燥の海苔ではかけそばに乗せても海苔がほぐれず、本来の花巻そばは楽しめないといわれており、再現するにはかなり高価な海苔を使用する必要があります。
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