ニュースリリース

そばデンプンの論文が学術誌に掲載されました

日穀製粉株式会社(代表取締役社長:小山紀雄)及び、信州大学先鋭領域融合研究群バイオメデイカル研究所(教授:片山茂)との共同研究の成果として、以下の論文が2022年6月29日に学術誌「Nutrients(IF:6.706)」誌に掲載されましたことをご報告いたします。

【論文タイトル】
Buckwheat Flour and Its Starch Prevent Age-Related Cognitive Decline by Increasing Hippocampal BDNF Production in Senescence-Accelerated Mouse Prone 8 Mice
(日本語訳)
そば粉及びそばデンプンが、老化促進マウス(SAMP8)の海馬BDNF産生を増加させ、加齢に伴う認知機能低下を予防する

【要約】
18週齢の老化促進マウス(SAMP8)に対し、そば粉を5%混合させた餌を26週間与えた結果、対照餌に比べ、認知機能を評価する試験(バーンズ迷路試験・受動回避試験)に於いて、学習記憶能力が改善する効果が認められた。脳の海馬において、ERK/CREBシグナル伝達経路の活性化およびヒストンH3のアセチル化が促進されると共に、脳由来神経栄養因子BDNF、シナプス関連タンパク質Arc及びPSD95、成熟神経細胞マーカーNeuNなどの発現レベルが増加していた。さらに、そばデンプンを用いた摂取試験に於いても、SAMP8の学習記憶能力の改善および海馬でのBDNFの発現促進など、そば粉と同様の結果が得られた。以上の結果より、そば粉及びそばデンプンが、老化促進マウス(SAMP8)の海馬BDNF産生を増加させ、加齢に伴う認知機能低下を予防することが示唆された。

アンチエイジング食材として、そばの新たな魅力を発見することができました。
詳しい研究内容については、下記のURLをご参照ください。
https://www.mdpi.com/2072-6643/14/13/2708/htm


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