日穀製粉株式会社

SDGs活動報告（2023年度）

重点課題（アクションプラン）の進捗報告

【重点課題１】

・松本⼯場で発⽣する副産物の削減に取り組みます。

【重点課題２】

・長野県内の農家と協⼒し、そばの契約栽培を推進することにより荒廃農地を削減します。

【重点課題３】

・長野県産原料（そば・韃靼そば・小麦・米）を使⽤した新商品の開発・販売に向けて積極的に取り組みます。

具体的な取り組み

・そば茶のティーバッグの販売が好調で、残業をして加工しなければ販売に追いつかない状況でしたが、包装ラインの増設による能力アップと包装形態の見直しにより400時間／年の残業時間（包装作業員1人あたり約30時間／年）を削減して作業員の業務負担を軽減しました。

・分析装置の導入により商品の衛生規格への合否判定をするための菌数測定を半自動化したことで検査員の業務負担を軽減しました。

・有給休暇の最低取得単位を半日から1時間に変更した時間有給休暇制度の導入で小さな子供をもつ従業員をはじめ、よりフレキシブルな有給休暇の取得を可能にした働きやすい環境づくりを実現しました。

・機械装置のクラウドメンテナンスサービスの導入により故障やメンテナンスの履歴がデータ化され、故障の頻度から適切なメンテナンス周期を設定することにより設備の長寿命化を促進しました。又、メンテナンス時期を自動通知する機能によりヒューマンエラーによる作業忘れ防止にも役立てています。

・2022年度に引き続き、製造工程の見直しによる中間仕掛品に使用する包装資材と商品のバラ化（袋包装からタンクローリーでの運送に変更）により包装資材を削減しました。（業務用大袋20kg換算で2022年度より24,000袋の削減）

・商品輸送の一部をトラックから鉄道輸送に変更したことによりCO2排出量を削減しました。

・コンプレッサーへの流量計の設置によるエアー漏れ量の見える化と2022年度に引き続き、配管からのエアー漏れ防止の監視継続及びLED照明への順次切り替えにより電力費を削減しました。

・そば製粉工程において、必要な時に、必要な機械のみが連動稼働するよう装置のプログラムを変更することにより電力費を削減しました。

・長野駅前ビルMIDORIに出店している外食事業の『みよ田』において、お客様自身でオーダーを可能にするタブレットを導入して業務効率を向上させました。

・能登半島地震への義援金として日本赤十字社、長野商工会議所、長野県経営者協会を通じて寄付しました。

・おいしいすいとんの売上の一部を日本赤十字社の活動資金として長野市へ寄付しました。（今回で12回目）

・県内唯一の小児専門病院である長野県立こども病院へ寄付しました。（今回で6回目）

・信州大学の奨学金制度である知の森基金へ寄付しました。（今回で7回目）

・新そば祭りの売上の一部は松本市を通じて交通及び災害遺児等基金へ寄付しました。（今回で19回目）

・ダイドーみらい応援自販機の販売手数料の一部をこども食堂（ホットライン信州）へ寄付しました。（今回で3回目）

・長野地域振興局にお好み焼き粉400g×12　5ケース（60個）、たこ焼き粉400g×12　5ケース（60個）、もっちもちホットケーキミックス　200g×16　5ケース（80個）を寄贈し、子ども食堂や食べ物に困っている方々へ届けて頂きました。

2023年度は原料を安定供給するためのリスクヘッジとして原料産地の多様化と加工量の増加もあり、副産物の発生量が昨年度を上回ってしまいましたが、副産物の発生を抑制する取り組みを継続しておりますので原料に対する副産物の発生率は基準年度の2020年度より低く抑えられており効果が現れています。副産物の発生抑制につきましては更なる取り組みを検討して参ります。
『働きやすい環境づくり』と『自動化及び効率化による業務負担の軽減』と『機械装置の長寿命化』で会社のリソースである人材、設備がより長く活躍できるための足掛かりができました。持続可能な社会の実現にむけて弊社が取り組むべき課題を洗い出して、それをクリアできるよう全社員が知恵を出し誠意努力を続けて参ります。