2010/11/29
【共同研究レポート】
そば殻に含まれる抗インフルエンザウイルス作用について
信州大学の保井先生の研究室では、植物が持つポリフェノールの中で、特にインフルエンザにかかりにくくなる効力(抗インフルエンザ能力)のある成分についての研究を行っています。
そばには甘皮部分やそば殻など様々な部分に多くのポリフェノールが含まれています。そこで、そばが持つポリフェノールに抗インフルエンザ能力があるかについて調べてもらったところ、そば殻の抽出液において特にその能力が高いことが明らかになりました。また、このポリフェノールはそばで一番有名なルチンではなく、他の成分であるということまで判っています。
色の黒いそば(=そば殻が多く入っているそば)を食べればインフルエンザにかかりにくくなるという可能性も有りますがまだそこまでは言えないため、今後更に研究を重ねインフルエンザにかかりにくくなる薬成分の抽出やそれを利用した商品について開発していきたいと考えています。
(日穀製粉株式会社 開発本部)