2011/02/28
輸入小麦の政府売渡価格の改定について
2月23日農林水産省より「輸入小麦の政府売渡価格の改定」が発表されました。
これにより、4月から各製粉会社へ売渡される輸入小麦の価格が主要5銘柄の平均で18%引き上げとなります。
※農林水産省のプレスリリースはこちら
現在、輸入小麦の政府売渡価格は、直近6か月間の平均買付価格をもとに算出される仕組みになっており、年2回(4月・10月)の改定が実施されています。
今回は、主要産地であるロシアの干ばつや、豪州の洪水等の異常気象による供給不安、新興国の需要拡大、投機マネーの流入等により、小麦の国際価格が高騰している為、これを受けての引き上げとなりました。
小麦の国際需給は逼迫しており、輸出規制を行う国も多くあります。自国の食糧確保が優先される事は当然の事です。我が国の小麦自給率は9%。圧倒的に輸入小麦に依存しています。内麦の増産・振興を図り、自給率の向上が急務では・・。
弊社でも、長野県小麦を始めとした内麦の使用を積極的に進めて参ります。
(日穀製粉株式会社 業務本部)