2011/05/31
【共同研究レポート】
そば粉の物性に関する研究
金沢学院短期大学の粟津原先生の研究室では、そば粉からそば茶、そばの葉粉末まで様々なそばに関する物性や機能性についての研究を行っています。
そばの内層粉や外層粉、ダッタンソバ粉などは、麺やパンなどを作った際には食感が異なることが知られていますが、その食感の違いは何に起因するのか、また食感がよくないといわれるダッタンソバについて、どのような調理を行えばよい食感が得られるかなどについて調べてもらっています。
この研究の中で、ダッタンソバについてはルチンが結晶化することでざらざらした食感になることが判り、またルチンが多量に溶出してしまう「茹でる」という作業に関してはグルテンや卵白を使うことによってその溶出が抑えられるということも判ってきました。
麺の製法や調理方法によって、より栄養価の高い食品を提供できるという方向付けがこの研究によって示されました。
(日穀製粉株式会社 開発本部)