2011/09/09
【産地レポート】
輸入そば産地状況
8月上旬 中国内蒙古自治区にて
<中国産そばの産地情報>
中国に於きましても、いよいよそばの収穫が始まる時期です。
昨年は、ロシアそばの大減産により、世界のそば需要は極めて逼迫しました。
供給不安は今も続き、価格はかつてない程の高騰を見せ、未だその高値を維持しております。
高値を受け、本年の中国そば作付面積は、増加しました。
又、昨年の様な早魃地域も少なく、豊作が見込まれており、新穀収穫後は、昨年来から今も継続する供給不安が、一旦解消されるものと思われます。
しかしながら、中国生産者は、昨年の高値を期待しており、又、中国の経済成長、人件費の高騰などから、新穀が市場に出回った後も、価格の大きな下落は期待できないものと思われます。
<北米産そばの産地情報>
北米(ノースダコタ州・ワシントン州)では、9月中下旬から収穫が始まる見込みです。
中国そばの供給不安を受け、本年は、北米そばの作付面積も増加傾向にあります。
一部、霜による被害が発生したり、大雨による湿害、浸水により耕作を放棄した畑が出ており、収穫量の低下が懸念されております。
今後の経過を見守りたいと思います。
北米そばの収穫状況写真が届きましたら、ブログにて報告したいと思います。
(日穀製粉株式会社 業務本部)