2012/01/13
そば畑の生長日記【完】 〜製粉・そば打ち編〜
昨年、播種〜収穫・乾燥をおこなったそば畑の蕎麦も最終段階をむかえることになりました。
そば畑の生長日記・最終話は、『製粉・そば打ち編』をお届けしてまいります!
1月10日(火)
まずは蕎麦の実を粉にする「製粉」からスタートです(^-^)/
前回のブログ(脱穀・精選編)で殻を取った蕎麦の実「丸抜き」です。
採れたての蕎麦の丸抜きは緑がかった色をしているのが特徴ですが、いかがでしょう?
きれいな緑色でしたよ〜!
製粉の方法にはロール製粉と石臼製粉がありますが、今回は昔ながらの石臼製粉でそば粉にしていきます。
※詳しくは、弊社HPのバーチャル工場見学 そば粉工場 3.製粉をご覧ください。
では早速、「丸抜き」を石臼製粉機に投入していきましょう♪
今回は特別に動画で (・_/■ゝ
製粉直後のそば粉がこちら↓↓↓ 写真からもそばの香りが漂ってきそうですね〜。
次に、篩(ふるい)にかけて、残っているそば殻や粗めの粉を取り除いていきます。
これも動画で (・_/■ゝ
すると・・・ こんなきれいなそば粉が出来上がりました。 d(>_< )Good!!
製粉後の重量は1.25kgでした。
収穫時が2.16kgだったので、そのうちそば粉になったのが約60%ということになります。
(ちなみに異物除去後は1.97kg、丸抜きの蕎麦の実で1.45kg)
種から育て、つくり上げたそば粉への感動はひとしおですが、
おいしくそばをいただくためには『挽きたて・打ちたて・ゆでたて』の「三たて」が重要!!
ということで早速、井口館長自らの手によるそば打ちです。
そば粉8割、つなぎ2割の「二八そば」で打っていただきました。
水回し、練りと洗練された手打ち技術で手際よく進んでいき・・・
打ち粉を振りながら大きな円になるように、『スススッ』っと延ばしていきます。
延ばしたそばを丁寧にたたんで、いよいよ切りの作業です。
『トントントン・・』とリズムよく、細切りのそばきりが出来上がっていきます。 (*゚▽゚*)ワクワク
切り終えたそばきりのアップ画像です。
打ちたてのそばきりが出来上がったところで、いよいよ「ゆで」に入ります。
ゆであがったおそばは・・・こんな感じでございます (ー_ー)!!
いかにも採れたてといった感じで緑がかったおそば。おいしそうじゃないですか!!
播種からそばきりまで、すべて自分たちだけでつくり上げたそば。
なんだか感極まってしまいます ジーン...(≧ω≦。)
・・・っと、「三たて」のおそばを目の前にして余韻に浸ってもいられません。
本当においしいのか? 早速、試食会に移ります!
工場長をはじめ、製造部門を司るI部長(写真左)と、陰の功労者Y部長(写真右・満面の笑み)も・・・
弊社製品の出荷を的確に指示する美女(←ここ重要)スタッフたちから、
開発、品質保証のプロフェッショナルな面々まで、おいしくいただくことが出来ました!
日頃、家庭では買ってきたものを調理して食べることが圧倒的に多い私たち。
今回の蕎麦づくりを通して、農産物を生産することの難しさ、生産者の方々のご苦労を感じました。
農産物や畜産物もそうですが、食への有難味(ありがたみ)を痛感しますよね。
また、製粉業を営む私たちは改めて「安全・安心な製品をさらに追求していかなければ!!」と
決意をさらに強めました。(ちょっと大げさかな。 ^_^; アハハ...)
長きに渡ってお届けしてまいりました「そば畑の生長日記」も、これでひとまず【完結】です。
(といっても、そばふれあい館のブログをやめるわけじゃありませんよ〜!)
そばふれあい館のような小さなそば畑にも「物語」があるということ。伝わりましたでしょうか?
「ソバの実には果てしない宇宙がある。
一粒の小さなソバの実が運んでくれる大きな世界にふれてみよう。
広がる未来にふれてみよう。」
ぜひこのそばふれあい館へお越しいただき、蕎麦の世界にふれてみてくださいね。
社員一同、心よりお待ちしております。
【そば畑の生長日記 日記帳】
・そば畑の整地(9/6up)・種まきと発芽(9/12up)・元気に生長中(9/20up)・もうすぐ開花(9/30up)
・開花の始まり(10/3up)・もうすぐ満開(10/14up)・満開(10/24up)・結実の始まり(11/11up)
・島立て乾燥(11/21up)・乾燥方法変更編(11/28up)・脱穀,精選編(1/12up)
【お問い合わせ先】
そばふれあい館
長野県松本市南松本2-6-52
(日穀製粉株式会社 松本工場内)
TEL. 0263-25-2022
ホームページはこちら