あっ日穀製粉のそばの国だより

豊かな自然に囲まれたそばの国信州から、日穀製粉が様々な情報をお届けします。

2017/09/13

スタッフlog

そば栽培観察日記2017 in 軽井沢工場(後編)

9月に入ってから気温もグッと下がる日が多くなり、すっかり秋めいてきました。
日穀製粉軽井沢工場のそばの花畑担当のWです!

7月中旬まで満開だったそば畑も見頃を終え、8月上旬には実がついて、
例年であれば、このあとトラクターで整地して今年の役目を終えるところですが、
「今年は収穫して乾燥までやってみよう!」ということで実践してみましたので、
7月上旬から収穫までの観察日記をリポートします。


7月上旬に満開となったそば畑。白い花と葉の緑で一面覆われていて、まだ瑞々しい印象があります。

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上の写真から一週間後。徐々に花が落ちて茶色の実がつき始め、茶色や黄色などの色が目立ってきました。
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この時点では実自体がまだ薄緑色をしてる部分があります。このあと徐々に黒化が始まります。
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(※今回は収穫して乾燥で終わりとなりますが、通常はこの実の部分がそば粉やそば茶になります。)

少し見づらいですが、写真の真ん中あたりに黒いそば粒が見えます。
黒化が進み、実がギッシリと詰まっているせいか穂先が重くなり、地面近くまで垂れ下がっているものも多くありました。
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大部分が黒化したところで、刈取り(収穫)作業をしました。
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実のついていそうな茎だけを選別してブルーシートの上へ。今回は新たな試みとして次に乾燥をおこないます。
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近所にある農業用ビニールハウスをお借りして、このままハウスの中で乾燥させ、待つこと10日...。
果たして結果やいかに。
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乾燥後に穫れたそばの実は数キロほどで、思ったほど多くは収穫できませんでした。

やはり収穫を目的として考えると、そばの育成に適正な時期ではなかったことなどが主な要因だと思われます。
作業者の立場としては少し残念な結果ではありましたが、そば作りの大変さを改めて実感することができ、
大変勉強になりましたので良しとしましょう!(プラス思考あるのみ!)

今年は梅雨明け後も雨が多く、時には激しい雷雨を伴うこともありましたが順調に育ちキレイな花を見せてくれたそばの花たち。
来年も皆様に素晴らしいそばの花をお見せできるよう、(めげずに!)頑張りたいと思います!

2017/08/28

ファームめぶき

ファームめぶき 活動報告 2017年7月

みなさん、こんにちは!ファームめぶきの丸山です。

毎日蒸し暑い日々が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
我々のそば畑がある長野県筑北村は、曇りや雨の日が多く、ここ最近はスッキリしない天候が続いております。
ただ、農作業中に時折感じる、涼しく爽やかな風は高地ならでは「癒し」であり、「楽しみ」でもあります。
雨はそばにとって、文字通り"天敵" !?。
夏のギラギラした太陽が少しばかり恋しい、そんなことを思う今日この頃です(>-<)

■7/6(木)~7/7(金) そばの若葉刈り取り(筑北村河鹿沢地区)
・7/6(若葉刈り取り:1日目)
この日は朝7時頃から若葉の刈り取り作業を行いました。
日穀製粉の若手社員が「農業活動体験」の一環として加わり12名で畑に入り、鎌を使って手作業で刈り取りを行いました。
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・7/7(若葉刈り取り:2日目)
この日は前日より多い総勢22名で作業開始です!人数が増えた分、作業もスピードアップ!
2日目の様子は別途書き上げたブログ記事のページがございます。(⇒記事はこちら
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2日間で、およそ4トンの若葉を収穫しました!
収穫したそばの若葉は日穀製粉で取り扱う「ハイルチン」という製品になる予定です。
暑い中、手作業での刈り取りでしたが「ファームめぶき」として初めての収穫・出荷を無事に終えることが出来ました。
大地を耕し、播種・草刈りなどをして育て上げた「そばの若葉」が加工され、製品となって各お客様にお届けされることを思うと"達成感"と"嬉しさ"がこみ上げてきました。

■7/8(土)  播種 (筑北村河鹿沢地区)
前日の刈り取り後、トラクターで畑を耕す様子です。
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そして播種。
この日も天候が良く無事作業終了です。
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■7/24(月) 夏そば刈り取り (筑北村乱橋地区)
この日は夏そばの刈り取りを行いました。
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数日後、今度は秋そばの播種を行いました。
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■7/29(土) 筑北村夏祭り
この日は農作業を早めに切り上げて、村のお祭り会場へ向かいました。
生憎の雨となりましたがお祭りを楽しみにしていた、たくさんの方々が集まってお祭りを楽しんでいました。
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信州ガレット振興会による、ガレットの出店もありました。
ガレットとは、フランス・ブルターニュ地方の郷土料理でそば粉を使用したクレープのことです。
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いつか自分が生産したそば粉でガレットを焼いてみたい!?
新たな挑戦を考えつつ、お祭りは見事な花火が上がってフィナーレとなりました!

梅雨が明け、夏本番・・・と思いきや今年は全国各地で雨が主役の夏のようですね。
夏らしい太陽が戻る日を期待しているうちに、ここ最近はコオロギや鈴虫の鳴き声が聞こえ、季節は秋へと移り変わっていっています。
残り少ない夏を悔いの無いよう過ごしつつ、収穫の秋へと備えたいと思います。

ファームめぶき 丸山

2017/08/01

ファームめぶき

ファームめぶき 活動報告 そばの若葉収穫作業

みなさん、こんにちは!ファームめぶきの丸山です。

7月上旬にファームめぶきが管理する長野県筑北村のそば畑で、【そばの若葉の収穫作業を行いました!

若葉を収穫してどうするの??

収穫したそばの若葉は「ハイルチン」という製品になります。
⇒葉には多量にルチンが含まれており、パン、麺、菓子など様々な食品に少量添加することにより、充分なルチンが摂取できます。
※ルチンについてはこちらよりご確認いただけます。
刈り取って洗浄し、乾燥させた後に粉末状にして様々な用途に使うことが出来ます。


早朝から、お手伝いの方々と畑へ向かい、まずは刈り取り前に全体ミーティングをしました。
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我々ベテラン組は毎年秋になると稲刈り(手作業)を手伝ったことのある世代ですが、若い方々は稲刈りの経験がない方も多いと思い、基本である刈り取りの方法から説明をさせていただきました。
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そばの束を掴んで、刈る。単純にこの繰り返しになるわけですが、鎌の使い方一つにしても大変切れやすいので油断禁物です。

そしていざ、刈り取りを開始!
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2~3人でグループを作り、畑の隅から刈り取りをしていきます。
若葉を刈り取る係と刈り取ったものを紐で縛る係で各グループ内で役割分担を決め、交代しながら作業を進めました。

我々ベテラン組は若い方々にはスピードではかないませんが、じっくり確実に若葉を刈り取っていきました。

梅雨の真っ只中ということもあり、畑から蒸発しているであろう水分と、時折顔を出す太陽の強い日差しの影響で大変蒸し暑い中での作業となりました。熱中症にならぬよう適宜水分補給の時間を確保し、声を掛け合って作業を進めました。


刈り取った若葉は配送の為、すぐに横付けしたトラックへと積み込みました。
トラックはこの日のうちに群馬県にある食品加工会社に到着。
※刈り取られたそばは洗浄した後、乾燥して粉末状にし、商品化されます。
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Before:刈り取り前の畑(画像奥)はこちら。
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After:刈り取り後の画像はこちら。
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ご覧のとおり、そば畑の大半の若葉を刈り取りすることが出来ました。
そばの花が咲き始めてしまっているところや、葉の色が黄色などに変色していた区域は品質への影響を考慮し、刈り取りをせず残しました。

今回の刈り取りは「手作業」ということもあり、体力的には非常に負担が掛かる作業となりましたが、皆で協力し合いここまでしっかり刈り取りを出来たことは大変喜ばしいことです。

作業後は【打ち上げ】ということで皆で美味しい昼食をいただきました。
皆様お疲れ様でした!
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ファームめぶき 丸山

2017/07/25

ファームめぶき

ファームめぶき 活動報告 2017年6月

みなさん、こんにちは!ファームめぶきの丸山です。

7月に入り、気温がグッと高くなる日が増えてきました。私たちが管理している畑でも飛び交う虫たちの姿を多く見かけるようになりました。
早速ですが6月の活動報告をさせていただきます。

主な活動履歴は以下となります。
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・6/3(土)  畑耕し (筑北村河鹿沢地区)
・6/6(火)  視察出張 (群馬県)
・6/7(水)  播種 (筑北村河鹿沢地区)、関東甲信地方梅雨入り
・6/9(土)  播種 (筑北村河鹿沢地区)
・6/13(火) ジャガイモ畑 作業 (筑北村河鹿沢地区)
・6/20(火) 追肥 (筑北村河鹿沢地区)
・6/29(木) 模擬刈り取り (筑北村河鹿沢地区)
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■6/3(土)   畑耕し (筑北村河鹿沢地区)
梅雨入りが間近に迫っているということもあり、天候が安定しているうちに河鹿沢地区にある2・3・4号畑の耕作をトラクターを使って行いました。
(背景にある山々は北アルプスです。)
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■6/5(月)   発芽確認 (青木村十観原地区)
5/29、5/30に十観原地区の1・2号畑に播種した韃靼そばの発芽が発芽致しました!一直線に1cmほどの芽が顔を出しておりました。
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■6/6(火)   視察出張:そば若葉刈り取り作業 (群馬県)
この日は普段作業をしている筑北村を飛び出して、そばの若葉を刈り取る作業を見学させていただきました。
(そばの若葉は刈り取り後、洗浄して乾燥させて粉末状にし、様々な用途に使用されております。)
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そばの若葉を洗浄中。
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■6/7(水)   韃靼そば播種 (筑北村河鹿沢地区)
早朝から正午にかけて、6/3(土)に耕しておいた河鹿沢地区の2号畑に【北陸4号】という韃靼そばの品種を播種しました。
この日、関東甲信地方が梅雨入り致しました。農業に携わる人間にとって大変重要な時季を迎えました。何事も無きよう、天候を見守りたいと思います。
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■6/9(金)   播種作業 (筑北村河鹿沢地区)
先日播種が出来なかった河鹿沢地区の3・4号畑に韃靼そば、1号畑に普通そばを播種いたしました。梅雨入りしたもののこの日は天気も良く一日で3つの畑の播種を無事に終えることが出来ました。
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■6/13(火)   ジャガイモ畑 作業 (筑北村河鹿沢地区)
4/25(火)に植え付けたジャガイモの根元に土寄せを行いました。
この作業を行うことで苗の倒伏(倒れること)を防ぎ、またジャガイモの膨らみが土からはみ出すことも防ぎます。
(土からはみ出してしまうと表面が緑化し始め、えぐみが出て食味も悪くなってしまいます。)
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■6/20(火)   追肥 (筑北村河鹿沢地区)
先日普通そばを播種した河鹿沢地区1号畑に追肥を行いました。生育の若干の遅れが確認されたためで翌日は雨の予報もあり、この日追肥を行いました。
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■6/21(水)   視察 (筑北村乱橋地区)
乱橋地区で新たに20aほどの畑を貸していただけることになり視察に行ってまいりました。秋の新そばシーズンに向けて収穫が間に合うよう今後計画的に作業を進めていきたいと思います。
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■6/29(木)   模擬刈り取り作業 (筑北村河鹿沢地区)
普通そばの若葉の刈り取りを翌週に控え、この日は予行演習を行いました。
5名にて鎌を片手に手作業で刈り取りを開始。
腰をかがめながら少しずつ前に進み、40cm~50cmに成長したそばを刈り取っていきました。約1時間半で30aの畑の内、1/10位を刈り取りしました。
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刈り取り後、およそ6kgの束にして、軽トラックの荷台に積みこみました。
休憩を挟んで3時間半運転し、今月初めに視察をさせてもらった群馬県の食品加工会社に搬入致しました。
刈り取り後の劣化もそれほどなく新鮮な状態で納めることが出来ました。
乾燥させ粉末状にし、無事商品化されることを祈ります。

6月の活動報告は以上です!

続いて、7月の作業予定は以下のとおりです。
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・そばの若葉刈り取り⇒元肥を行い耕して韃靼そばを播種(筑北村河鹿沢地区)
・夏そばの収穫⇒元肥を行い耕して普通そばを播種(筑北村乱橋地区)
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梅雨の真っ只中となり、以前にも増して湿度が高くなってきました。特に気温の高い日は蒸し暑さを感じる今日この頃です。畑仕事は体力勝負ですので夏バテしないようしっかりとした食事と睡眠を心がけて日々の作業に臨みたいと思います!
この夏も頑張るぞ~!

ファームめぶき 丸山

2017/07/05

産地レポート

福井県産夏そばの視察に行ってきました

弊社と夏そばの契約栽培をしていただいている農業組合法人・ハーネス河合様に先日お邪魔して参りました。
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今回は東尋坊近くの三国地区で夏そばを生産していただいてる方々に直接お話を伺うことが出来ました。
今シーズンは100haほどの土地にそばを播種されたそうでここまで作柄は上々とのこと。現状では10a当たり2俵は収穫が出来るのではないかとの情報をいただきました。

我々そば業界の夏そばに対するイメージは、秋そば(いわゆる新そば)に比べると劣るとされるのが一般的です。
しかし昨夏より契約栽培をお願いしているハーネス河合様では、より良い夏そばを生産する為に「地元の土壌にあう品種は何か?」という試行錯誤を長年にわたって重ねてこられた結果、その熱意と努力が実を結び、秋そばに負けない甘みのある夏そばに辿り着いたそうです。
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収穫まであと少しという大変見事なそばの実。1房で20粒ほどが収穫できるのだそうです。

収穫されたそばの実は、7月10日から順次弊社宛に出荷していただける予定とのことですので、業務用そば粉としてお客様にお届けできるのは7月20日頃になる見込みです。
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奥には日本海が広がるという素晴らしいロケーション。

生産者の方々との出会い、そしてそばの実一粒一粒に込められた思いへの感謝を忘れずに今後もより良い製品づくりに励み、その熱意と共に消費者の皆さまへお届けしていきたいと感じた福井への出張となりました。

(日穀製粉株式会社 業務本部)