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用語辞典

早蕎麦(はやそば)

早蕎麦(はやそば)は、長野県下高井郡山ノ内町や下水内郡栄村などに伝わる大根とそば粉で作った郷土食のことです。大根を細く千切りにし、鍋の中で煮て、そこへ醤油か味噌で味付けをします。水で溶いたそば粉を鍋に少しずつ入れかき回すと千切り大根にそば粉がついてそば切りのように見えます。そば切りを作るよりも早く短時間で仕上がることから「早蕎麦」の名前がつきました。「早蕎麦」のほか、「むじな蕎麦」、「須賀川そば」とも呼ばれます。
大根のシャキシャキ感と水で溶いたそば粉ののどごしが早蕎麦の特徴です。
手軽にできる日常の食として今日まで伝承されてきましたが、大根を増量材として用いる救荒食の意味合いも強かったといわれています。
現在では、長野県の選択無形民俗文化財に指定されています。

■関連情報
日穀製粉ブログ(ニッコクグラフ第21号 ~知らずに悔しい、はやそばの話~)

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