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用語辞典

オヤマボクチ(おやまぼくち)

オヤマボクチ(おやまぼくち)はキク科の多年草で、通称「山ごぼう」とも呼ばれます。以前は、山野に自生しているオヤマボクチの葉を摘み取り使っていたようですが、現在ではオヤマボクチを栽培しています。
長野県飯山市富倉地区に伝わる「富倉そば」は、そばのつなぎにオヤマボクチの繊維を使う珍しいそばです。
摘み取ったオヤマボクチの葉を乾燥させた後、太い葉脈を抜き、何度も叩いたり揉んだりして、葉の裏に生えているうぶ毛のような白い繊維のみを取り出します。この繊維の精度を上げていく作業は大変な時間と手間が掛かります。
取り出したオヤマボクチの繊維をそば粉に一つまみ入れ、熱湯で30分ほどしっかりと練って繊維をそばの生地にいきわたらせます。、また繊維が強いため、延す工程も30分ほどかかります。
コシが強く滑らかでしっかりとした歯ごたえが特徴です。

■関連情報
日穀製粉ブログ(ニッコクグラフ第21号 ~知らずに悔しい、はやそばの話~)
そば辞典(9. つなぎのいろいろ)

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