28. ご当地そばのルーツをたどれば・・・
- 日本各地のあのそば、このそば、歴史を辿るその道は信州へ。
- 出石焼の五つの小皿に盛りつける兵庫の出石皿そばのルーツは、宝永3年(1706年)上田から国替えした仙石氏がそば職人を連れていったのが始まり。朱塗の椀に色とりどりの薬味をのせる島根の出雲そばも、松本から松江に国替えした松平直政がそば職人を随伴したためといわれています。また東北の福島の高遠そばは伊那の城主保科正之が持ち込んだもの。「国は替えてもそばとは離れぬ」というお殿様方の熱い想いが、各地でご当地そばとして花開きました。
ところで、そば屋に「〜庵」の名が多いのは、江戸中期、浅草の寺「道光庵」で、信州松本出身の主人が檀家に振る舞ったそばが評判を呼び、檀家以外の人まで信心にかこつけ、そば目当てに列をなした伝説にあやかったため。今も昔もうまいそばのかげには信州あり! - (2004年10月掲載/2017年3月更新)
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