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そば辞典

16. そばは三たてでいただくべし

新そばの季節だからこそ、もっとおいしくそばをいただきましょう。
「挽きたて、打ちたて、茹でたて」がうまいそばの条件といわれ、これを俗に「三たて」といいます。製粉してすぐの粉を使い、打ったばかりの生地を包丁で切り、茹で上げ、素早く水切りして出す。少しでも時間がかかると、香りも味もどんどんと逃げていくのがそばの特徴ですが、打ちたての場合のみ、包丁で切ったあとしばらく時間をおいて寝かしたほうがさらにうまいそばになるとも言われています。ところで、穫れたての野菜や果物がおいしいのと同じように、収穫したてのそばは風味も格別。新そばの時期は「三たて」ならぬ「四たて」の味が堪能できる絶好の季節です。
(2003年10月掲載)
そばは三たてでいただくべし イラスト
イラスト by 工房ジネン 柳さおり
  1. そば切りのはじまり
  2. そば打ちはなぜ難しい?
  3. 世界のそば事情
  4. そばの花の不思議
  5. 石臼挽きの粉はなぜうまい?
  6. 新そばはなぜうまい?
  7. そば湯を飲むのはなぜ?
  8. 黒いそば、白いそば
  9. つなぎのいろいろ
  10. 引っ越しそばの由来
  11. そばとうどんの栄養の違い
  12. そばの薬味といえばこれ
  13. ざる?せいろ?器の不思議
  14. そばがのびるとは長くなること?
  15. 色の違うそばがあるのはなぜ?
  16. そばは三たてでいただくべし
  17. つるつるっと食べないそば
  18. そばがなくては年越せぬ
  19. そばつゆあれこれ
  20. 名前はもやしなのに意外なパワーあり
  21. ところ変われば中身も変わる
  22. 自然の恵みを食卓に
  23. 二八そばの二と八は何のこと
  24. にしんそばは京育ち
  25. そば打ちのポイントは「へそ出し」
  26. 霧下そばとはどんなそば?
  27. 酒とそばのいい関係
  28. ご当地そばのルーツをたどれば・・・
  29. 一茶の句はキャッチコピーだった?
  30. 討ち入りそばの真相やいかに
  31. ところ変われば器もちがう
  32. ひなまつりにもそばが登場
  33. 花にまつわるエトセトラ
  34. 「親ばかちゃんりん、そば屋の風鈴」
  35. 親鸞上人とそば
  36. そばの民話・そばの赤すね
  37. 俳句で楽しむそばの花
  38. 戸隠そばってどんなそば?
  39. 文豪はそばがお好き
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