36. そばの民話・そばの赤すね
- 神秘的な伝説が残る、そばの赤い茎。
- そばの茎は秋に向かい赤色の濃さが増します。
今日ほど様々な色が巷に溢れていなかった時代、人々はこの赤色に神秘さを感じ、全国に赤い茎にまつわる伝説が数多く生まれました。
その中の一つ、宮崎地方のお話・・・ - 昔「むぎ」と「そば」の姉妹がおった。
冬の寒い日、老婆が「川を背負って渡してくれ」と頼んだが「むぎ」は断り「そば」一人で渡したそうな。「そば」の足は冷たい水で真っ赤になり今も茎が赤いんじゃ。これを見た神様は「そば」を夏の太陽ですくすく育つようにしてくれたが「むぎ」は冬に踏まれるものにしてしまったとさ。 - (2005年7月掲載)
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