39. 文豪はそばがお好き
- 文学を彩る、そばと作家の尽きることなきエピソード。
- 酒が飲みたくなるとまずそば屋へ行くという池波正太郎は「おれの足音」で大石内蔵助をそば好きな人物として登場させます。夏目漱石は「吾輩は猫である」で主人の友人迷亭先生に「蕎麦の延びたのと、人間の間が抜けたのはたのもしくない」など散々講釈させ、「坊ちゃん」では主人公が天ぷらそばを何杯も平らげるシーンが登場。
獅子文六の随筆には仲秋の名月に文士がうまいそば屋に集ったものの、佐藤春夫と久保田万太郎は挨拶もせず、幸田露伴と上田万年は佐藤春夫に傍若無人に振舞われ・・・などお寒いエピソードが・・・。
うんちく豊富でこだわりが強い先生方、個性はぶつかっても「そば好き」は皆同じようです。 - (2005年10月掲載)
- そば切りのはじまり
- そば打ちはなぜ難しい?
- 世界のそば事情
- そばの花の不思議
- 石臼挽きの粉はなぜうまい?
- 新そばはなぜうまい?
- そば湯を飲むのはなぜ?
- 黒いそば、白いそば
- つなぎのいろいろ
- 引っ越しそばの由来
- そばとうどんの栄養の違い
- そばの薬味といえばこれ
- ざる?せいろ?器の不思議
- そばがのびるとは長くなること?
- 色の違うそばがあるのはなぜ?
- そばは三たてでいただくべし
- つるつるっと食べないそば
- そばがなくては年越せぬ
- そばつゆあれこれ
- 名前はもやしなのに意外なパワーあり
- ところ変われば中身も変わる
- 自然の恵みを食卓に
- 二八そばの二と八は何のこと
- にしんそばは京育ち
- そば打ちのポイントは「へそ出し」
- 霧下そばとはどんなそば?
- 酒とそばのいい関係
- ご当地そばのルーツをたどれば・・・
- 一茶の句はキャッチコピーだった?
- 討ち入りそばの真相やいかに
- ところ変われば器もちがう
- ひなまつりにもそばが登場
- 花にまつわるエトセトラ
- 「親ばかちゃんりん、そば屋の風鈴」
- 親鸞上人とそば
- そばの民話・そばの赤すね
- 俳句で楽しむそばの花
- 戸隠そばってどんなそば?
- 文豪はそばがお好き
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